民事事件について Q1

Q.裁判所から、突然、「訴状」が送られてきました。自分が「被告」とされていて、なんだか怖いです。また、訴状以外にも、いろいろと書類が入っています。どうしたらよいでしょうか?

 

 A.

(1)「被告」=悪い人、ではない!

 まず、質問者様が「被告」とされていることについては、まったく恐れることではありません。  

 民事訴訟法上、裁判を起こした人を「原告」、裁判を起こされた人を「被告」と呼ぶだけのことです。    

 なお、刑事事件の「被告人」(ニュース等では「被告」と言われますが、刑事訴訟法上、正確には「被告人」といいます。)とはまったく違いますので、ご安心下さい。

 

(2)裁判所から送られてきた書類の中身は?

 裁判所から送られてきた書類の中に、「口頭弁論期日呼出状及び答弁書催告状」というものが入っていると思います。  ここには、1回目の裁判の日時や場所が書かれています。

 もちろん、この1回目の裁判の日時は、質問者様の予定を聞かずに裁判所が決めたものですから、質問者様の予定とは合わないことが多いでしょう。  また、質問者様が弁護士に委任したとしても、その弁護士の予定も合わないことがあります。

 そこで出てくるのが、「答弁書」です。  質問者様は、事前(1回目の裁判の日の1週間前)に答弁書を裁判所に提出しておけば、当日、本人や代理人(弁護士)が裁判所に行かなくても、事前に提出した答弁書を陳述したものとみなされるのです。  

 

(3)「答弁書」の作成にあたって    

 では、答弁書には、具体的に何を書けばよいのでしょう。  

 民事訴訟規則は、答弁書には、「請求の趣旨に対する答弁」(原告が訴状で求めている請求を争うか否か)や「訴状に記載された事実に対する認否及び抗弁事実」(原告が訴状に記載している事実を認めるか認めないか)等を記載しなければならない、と規定しています。    

 基本的には、裁判所から送られてきた書類の中に入っている答弁書の「ひな形」に書き込んでいけば、自然とそういった記載ができるようにはなっています。  しかし、答弁書は、原告の訴状に対する質問者様の最初の応答であり、極めて重要なものです。

 そこで、答弁書を作成する前に、一度、弁護士に相談してみてはいかがでしょうか。

 裁判所から送られてきた書類一式(訴状や証拠etc)を持って、ぜひお越し下さい。

  なお、答弁書の提出には時間的な制約がありますから、訴状が届いたら、できる限り早く、一度弁護士に相談してみることをおすすめします。