交通事故について Q2

Q.先日、私の夫が自動車同士の交通事故で重傷を負いました。
  幸い事故の相手の方には怪我はなかったのですが、警察からは、私の夫のスピードの出し過ぎが事故の原因であると言われています。そのため、事故の相手の方からは、自分に賠償責任はないとして、一切の支払いを拒否されています。
  たしかに、私の夫に大きな過失があったのは間違いないようですが、このような場合、一切支払いを受けられないのでしょうか。また、相手方が任意に支払ってくれない場合、どうしたらよいのでしょうか。

 

 A.

  まず、相手方が任意に支払ってくれないということですが、このような場合に取り得る手段として、相手方が加入している自賠責保険に対し、被害者請求をすることができます。  

 自賠責保険は、被害者救済のための制度ですから、基本的には過失割合にかかわらず、被害者として保険金を受け取ることができます。ただし、被害者の過失が7割を超えると過失割合に応じて2割から5割減額されます。また、過失が10割と認定されると保険金は支払われません。  

 本件の事故の原因は、あなたの夫のスピードの出し過ぎということですが、互いに走行中の自動車事故で過失が10割と認定されることはあまりないので、諦めずに被害者請求をすることをおすすめします。  

 そして、自賠責保険から支払いを受けた保険金では全損害をまかなうには足りない場合、さらに相手方に請求することを検討したらよいと思います。  

 なお、あなたの夫が加入している自動車保険からも人身傷害補償保険等に加入している場合、支払いを受けることができる場合があるので、ご注意ください。