労災について Q2

Q.私は、工場での作業中に事故に遭い受傷しました。
  足を骨折し治癒しましたが、関節の可動域が制限されるなど後遺症が残っています。
  会社に対し補償等の対応はしてもらえないのか、と尋ねたのですが、「あなたの不注意による事故なので会社は補償できない。」と回答されました。
  私の不注意も多少はあったとは思いますが、もともと危険のある作業現場で100パーセント私の不注意によるものと言われるのは納得できません。
  会社に対し補償を求められないものでしょうか。

 

A.

 事故の責任については、仮に、あなたに何らかの過失(落ち度)があったとしても、だからと言って、会社に責任がないとは限らない、ということが大切です。
 たとえば、会社が危険のある作業と知りながら、それに対する安全対策を怠っていた当の事情があれば、あなたに多少の不注意があったとしても、会社の責任(安全配慮義務違反等)があることも十分考えられるからです。
 交通事故でもよくあるのですが、労災事故においても、いわゆる「過失相殺」というものが考えられるケースは多いです。
 たとえば、会社の責任:あなたの責任=7:3として、会社があなたの損害の7割を賠償する、ということがあります。
 この「過失相殺」を考えるにあたっては、労災事故が起こった時の状況や作業環境等の事実関係がとても重要な要素になります。
 事故状況等を把握するには、会社から事故状況について詳しく教えてもらう(できれば報告書等の文書で)ことや、警察・労働基準監督署による捜査ないし調査結果(書類)を入手して(手続きを取れば一部は入手可能です)行うことになります。