民事事件について Q2

Q.私は、隣人から、私が屋内で大きい音を立てたり、それを注意したら私から怒鳴りつけられて、ノイローゼ状態になったとして、慰謝料の支払を求める損害賠償の訴えを起こされました。
私が屋内で特別大きい音を立てたことはありません。また、文句を言ってきた隣人に対して、苦情は理由がないと説明したことはありますが、怒鳴ったことはありません。その隣人は、近所の人が皆知っているクレーマーで、私以外にも迷惑を受けている人が大勢います。
この事件で、裁判所は、私が屋内でかなり大きい音を出したり、苦情を言った隣人に対して強い口調で反論したと認定した上で、私の行為が一定の限度を超えていないから、隣人の損害賠償請求は理由がないとして、請求棄却の判決をしました。
裁判所の認定は、隣人の言い分を一部取り入れており、私としては到底承服できず、控訴しようとしましたが、「あなたは、勝訴しているから、控訴はできません。」と言われました。本当に控訴できないのでしょうか。

 

A.

 あなたが控訴することはできません。

 控訴ができるのは、判決の結論があなたにとって不利益である場合に限られます。

 隣人の訴えについて、あなたが一部でも敗訴した場合には、控訴することができますが、ご質問の事例では、隣人の訴えは理由がないとして、請求棄却の判決がされたのですから、あなたは全部勝訴しており、法律上の不利益を受けていません。

 判決の理由中の判断に不服があっても、特別の場合を除いて、それは控訴の対象になりません。