スタッフのコラム

こんなことを相談しても良いのか?の気遣いは無用~弁護士村上英樹

 私は、おかげさまで病気怪我などが非常に少ない状態で暮らしていますが、意外とときどき病院にかかります。

 そして、そのほとんどは問診・検査で終了し、「心配ない」「自然治癒するが、念のため薬を処方しましょうか」という話で終わります。

 そう、一種の心配症というやつです。

 私は医師ではないので、自分の身体に異変(痛み、できもの、違和感など)があったとき、大きな病気の予兆であるか心配するようなものではないのかの判断ができません。

 気にしなければ気になりませんが、一度気になり出すと、ちょっとした痛みなのに大きな痛みのように感じられたり、ちょっと時間が出来たらそのことを考えてしまったり…

 草野球などのスポーツもしますので、肩や肘の痛みがあれば、このまま運動を続けて悪くならないか、なども気になります。

 そして、診察を受けた医師に、視診だけで、あるいはレントゲンを撮ってもらって「心配するようなものではない」と言われたら、その瞬間、自分の中では「治って」います。

 先日も、肩のレントゲンを撮ってもらいましたが、整形外科の先生に「とても綺麗な関節面です」と言われたら、もう痛みが気にならなくなりました。本当に、「気にしすぎ」の典型でした。

 このことから思うと、自分自身に降りかかることで自分の専門外のことは誰でもそうなのではないか、と思います。

 人とのトラブルにおいても、私が自分の身体に対してそうであるように、渦中にある人は、他人から見ればどうということのないことでも、

「気にしすぎ」

「大げさに捉えすぎ」

になるものです。

 これは、他人事なら的確な判断ができる能力を持った人でも、自分のことになると、程度の差こそあれ必ずそうなります。自然なことです。

 ですので、人とのトラブル、金銭的なトラブルや、法律が関係しそうな心配事があるときには、

「こんなことを相談すること自体がおかしいのではないか?」

ということを気にせずに専門家(弁護士)に相談して頂くのが良いと思います。悩んでいる分自分のエネルギーが減退しているとしたら、その時間がもったいないです。

 また、弁護士に事件を依頼している最中でも、気になることがあれば、できるだけ「そのときに」尋ねて下さい。

 当事者としては気になるけれど、側にいる弁護士から見て特に心配ないようなことであれば、必要な説明をした上で、

 「それは特に気にされるようなことではないですよ」

と申し上げます。

 確かに、心配する要素があるという場合には、私はもちろんそう正直に答えますが、できるだけそれだけではなく、

 「Aの点については確かに不安材料があります。ただ、現状をよりよくするために力を注ぐべきことはBの点です。なので、『今できること』Bの点をどうするかを一緒に考えていきましょう。」

という風なアドバイスをさせていただくように心掛けています。

                             弁護士 村上英樹