スタッフのコラム

これからの弁護士事務所(弁護士 村上英樹)

 今、弁護士の世界、司法の世界はどんどん変わっています。

 ご存じの方も多いと思いますが、弁護士の人口はものすごい勢いで増え、以前はなかった弁護士事務所のテレビCMもあり、私が弁護士になった10数年前にはあり得なかったような状態になっています。

 弁護士の使命は、社会正義の実現と人権の擁護ですから、ビジネスが主になってはいけません。きれい事のようですが、大事なことで、もちろん広告や広報は必要なのですが、あくまでも私たちの使命はビジネスではないところにあります。

 しかし、弁護士事務所も増え、実際には競争になるのだから、競争に敗れてしまっては経営できなくなり、結局、その「使命」とやらを果たすこともできないのでは?という現実的な問いは常に私たちに突きつけられており、そのことをいつも考えずにはいられません。

 「こうすればOK」という答えがあるわけではないのですが、今のところ、私としては(この事務所としては)次のように考えています。

 私たち1人1人の弁護士が、社会的正義の実現と人権擁護という使命を果たす目的意識をしっかり持って、その手段として法的考え方や知識を常に最良の状態にしておくよう努力すること

はもちろん

 共同事務所、特に、それぞれが個性を持った弁護士が共同している事務所のメリットを活かして、事務所内で相互に経験や知識を共有し合って研鑽をしていくこと

 事件に当たっても共同して行うことでメリットが発揮できるものについては、共同して仕事をしていくこと

を心がけていき、皆様との関わり方についても、

既にトラブルになった案件について訴訟などを行う

だけでなく

トラブルを未然に、あるいは、小さなうちに防げるように、トラブル予防の段階から皆様のサポートさせていただく(気軽な相談、事前の契約書、書類のチェックなど)

ようにするなど、より身近で、相談すれば心が落ち着くような事務所を目指してやっていきたいと考えています。 

 その積み重ねで信頼を頂くことが何より第一と考えています。その基礎があった上での経営の工夫である、という順序で考えています。

 今後ともどうぞよろしくお願いします。

                                         弁護士 村上英樹