スタッフのコラム

職人魂!~「阪神園芸『甲子園の神整備』」(弁護士 村上英樹)

 当事務所の事務員さんから(阪神ファンの私へと?)貸してもらって読んだ本です。

 2017年のクライマックスシリーズで注目が高まった,甲子園のグラウンド整備を担当する阪神園芸の話です。

 子どもの頃から大の阪神ファンであり,高校野球も大好きな私は,甲子園の整備を「阪神園芸」が担当していることはかなり前から知っていました。

 私は,高校生のときなどは甲子園で売り子をやりたい,と思っていたくらい甲子園は憧れの場所でしたが,「阪神園芸」については「甲子園の仕事があるなんて,ええな」くらいにしか思っていませんでした。

 また,そのグラウンド整備の有り難みも分かっておらず,「阪神園芸」は専用の機械も駆使しているから綺麗に整備できるのだろう,としか思っていませんでした。

 この本を読んで・・・

 全然違いました。

 まず,「グラウンドの表面が綺麗になる」というだけの話ではありません。それは本当にごく表面だけの話。

 水はけの良さ。

 でも,「水持ち」も良くないといけない。

 イレギュラーバウンドしない柔らかさ,と,選手の足が地面をとらえるのに必要な硬さの両立。

 土の状態は日々手入れをしていてもどんどん変わる。土を蘇らせるための,毎年の掘り返し。

 すごいの一言です。

 著者の金沢さんが甲子園グラウンド整備のリーダーですが,文章からも,金沢さんの職人魂がひしひしと伝わってきます。

 そうでありながら,次のような項があります。

「効率が第一」

「ゆっくりならだれでもできる」

「作業は早く,休みを長く」

 俺は職人仕事をしているのだ,だから,文句を言わせず,人を待たせても良い,などという考え方は取らないのですね。

 あくまでグラウンドを使用する選手や観客の立場に立って,本当にきめ細かい最高の仕事を最速のスピードで行う,ということだそうです。

 目頭が熱くなります。

 私が理想とする仕事のあり方がここにある,とさえ思います。

 私も,阪神園芸さん,金沢さんに対して恥ずかしくないように,弁護士業をがんばります。

 2018年8月盆休み明け,後半のスタートの決意になりました。

                                   弁護士 村上英樹