スタッフのコラム

「離婚慰謝料」と「不貞慰謝料」(弁護士 村上英樹)

 昨日(2019年2月19日)の最高裁判決について,ニュースになっています。

[最高裁 不貞相手に「離婚」慰謝料を請求できない]などがニュースの見出しです。

 これはタイトルを見ただけだと誤解を招きそうなニュースだなあ,と思うので,私のブログで解説記事を書きました。 

 https://h-m-d.blog.so-net.ne.jp/2019-02-20

 ここでは,2種類の「慰謝料」の話をしていて,

不貞行為をされた配偶者は,不貞相手に対して

 「不貞についての慰謝料」は請求できるけれども,

 「離婚についての慰謝料」は請求できません

という意味です。
 不貞は違法な行為ですので慰謝料が発生します。これは今までと変わりません。
 ただ,「離婚」をするかどうかは夫婦で決める問題なので,第三者である不貞相手が「離婚」の慰謝料を払う,ということは原則ない,という考え方です。

 もう少し詳しくは,上のブログ記事をご参照ください。

 

 日頃,事件をやっていて思いますが,「不貞」の慰謝料の問題は人それぞれ,色んな事情が絡んでいます。

 一口に「不貞」と言っても,事情によって様々です。

 私は弁護士業務としては,不貞について,「慰謝料請求する側」の立場でも,「慰謝料請求された側」の立場でも仕事をしています。

 どちらの立場であったとしても,その人がより良い未来に向かっていけるような解決を探す,という仕事になります。

 本来は単純に「お金」で割り切れる問題でもありません。

 ですが,実際に起こったことを「なかったこと」には出来ない以上,最終的には「慰謝料」をメインに解決することになります。

 「慰謝料」はどこまでいっても「代わりの物」ですから,最終解決は「慰謝料」が中心になるとしても,案件の解決へのプロセスを通じて,依頼者が気持ちに整理がつけられるように,丁寧な対応をしていくよう心がけています。

                                弁護士 村上英樹